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タイトル: (続き)
投稿者  : なかだ
URL  : 未登録
登録時間: 2001年10月24日17時42分
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そしてその頃発表会で、先生が「とにかくなんでもいいから自分の好きな曲を
選んで弾いてみなさい」といってくれたんです。長年の付き合いで、私が本当に
ピアノを好きになり、自分でレパートリーが選べるようになったと認めてくれた
んですね。別に私の技術が向上したからというより、私の音楽性を認めてくれた
んだと思ってとても嬉しくなりました。おそらくこういった生徒に曲を選ばせる
という教育は、本当に自主的に音楽に興味を持った子供でないと危険でしょう。

さて、私が持って行った曲はもちろんショパン。幻想即興曲でした。私が
寝食を忘れるくらいに練習したのは言うまでもないです。かっこいいですもんね。
学校の音楽室のピアノで女の子にいいとこ見せようと「さわり」の部分を弾いて
みせたりしたもんです。発表会の演奏もまずまず。今よりずっとうまく弾けてた
と思うな。
それから先生がくれる教材はブラームスの晩年の小品とか、一段と大人びた
ものでしたね。こちらも必死になって「音楽」の意味を探る。もう大人に近く
なったのかなあ。高校に入る時にピアノのレッスンはやめました。最後に先生が
プレゼントをくれました。それはショパンのコンチェルトの楽譜でした。涙が
出るほど嬉しかった。

親記事コメント
初等ピアノ教育-投稿者:なかだ ショパンのコンチェルト-投稿者:suika

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