さて、その日私は昼間の労働がきつくてヘトヘトだったので、
酒宴には参加せず、自室で布団を被って寝ていました。
普通の人ならばそういうとき程々に寝酒を飲めばより疲れが
とれるのでしょうが、私はお酒が全く駄目なので早々に床に
就いたわけです。
外の広間では先輩連中がいつものように近所から女の子も呼んで
ビール、焼酎、ポテチ、スルメなどを並べての酒盛りが始まった
ようでした。ドア越しにやれ誰それは資格外労働が入管にバレて
摘発されたとか、別の誰それは軍隊から帰ってきたら、彼女が別の
男とできてしまっていてサヨナラされ、やっと除隊したのに一人
泣いているとか、そんな話が聞こえてきます。
疲れてはいるのになぜか眠れない。早く眠りに付きたいなと
思いながら小一時間も過ぎたでしょうか。ふと気が付くと・・・
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