金曜日の夕方のこと。
雨の降りだした街中を歩いていた私はふと用を思い出し、電話ボックスを探し
ました。ボックスはすぐ道端に見つかりましたがあいにく使用中だったので
待ちました。中ではブリーチ・ミニスカ・圧底サンダルの女の子が大声で電話中。
ちょっといやな予感がしたのですが、それほど急いでもいなかったのでそのまま
しばらく待ちました。しかし、3分経っても5分経っても女の子は一向に電話を
切る気配をみせません。雨はだんだんと強くなり傘をさしていても横から容赦なく
吹き込んできます。いったい何をそんなに話すことがあるのかと思い中をのぞき
込んでみると、何と!その女の子は電話ボックスの中で携帯で話をしているでは
ありませんか!!いい加減腹に据えかねた私はドアをノックして少し開け、急いで
いるから早くして欲しいというと、そのこはムッとした顔をして「いまさぁ、変な
ヤツが早くしろってウルせぇからぁ、続きはまたあとでかけるね」と私に聞こえ
よがしに言って携帯を切り、私をにらみつけて出ていきました。どうやら傘がない
ので雨宿りをしに電話ボックスに入り、暇つぶしに携帯で電話をしていたよう
です。私は虚脱感に襲われてよろよろとボックスに入りました。電話ボックスの
中は女の子の吸ったタバコの煙が充満、床にはまだ火のついたままの吸い殻が
落ちていました・・・・。
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