> なかださんについでに聞きたいことが.....
>小樽駅からちょっと下ったあたりに廃線のような線路と
>踏み切りがあるのですが、あれは一体!?
> さばたさん何なんでしょうあれは......
それはきっと旧国鉄時代に走っていた手宮線の廃線跡でしょう。
南小樽から手宮までの間を走っていた線で、確か20年近く前に
廃止されたはずです。
19世紀の終わりに幌内炭坑(現三笠市)で採掘された石炭を
道外に輸送するために港のある小樽市の手宮まで運炭鉄道を
建設したのが北海道の鉄道の始まりです。その後、函館までの
鉄道が開業して幌内鉄道と現在の南小樽駅で繋がると手宮までの
線は盲腸線になってしまい、その後旅客営業も休止され貨物線と
なりました。が、鉄道貨物の衰退とともに全線廃止となりました。
しかしながら、路盤は大部分が残されており、一部にはレールも
残っているので、運河を活かした観光街作りを推進してきた商工
会議所などの団体が、旧国鉄に跡地保存・再利用を求めるを組織を
作って、オープンスペースと活かそうとか路面電車を走らせよう
など、様々な構想が立てられているそうです。
蛇足ながら、機関車『弁慶』号はこの幌内鉄道で使われたアメリカ製の
蒸気機関車で、現在は東京の交通博物館で開拓使の乗った客車とともに
保存されています。この弁慶号が幌内鉄道の2号機関車で、1号は現在
大阪環状線弁天町駅の下にあるの交通科学博物館で保存されている
『義経』号、そして、たしか3号は手宮にある北海道交通記念館に
保存展示されている『しづか』
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